しぜんと、おだやかな、日々の暮らしの家
引っ越しのたびに少しずつ処分してきた本の数。それをきちんと収めたい、家を建てる要望のひとつに「書棚」があった。
本好きの人ならわかると思うが、同じ棚の中にサイズの異なる文庫本と単行本が混在すると、見た目にも使い勝手的にもよろしくないと思っている方は多いだろう。
2箇所にわたって文庫本と単行本の棚の作り(奥行きと高さ)を変え、気持ちの良い書棚ができあがった。 それでもまだ開封していない荷物の中に、並べられていない本があるという。
ご夫婦とも札幌の出身ではない。
「子どもが学校を卒業するタイミングで家を建てようかと思い、これからの人生を過ごしやすい街でと考え、札幌で敷地を探し建てました。建てるパートナー選びは、いくつかの資料請求を頼りに、最終的には実際に会ってお話ししました」 どんなにネット情報が進化したとしても、お互いのフィーリングが大切なのは言うまでもない。
その頃、家族の居は東京。打ち合わせは数ヶ月に1回札幌に訪れて、その他はメールに電話、そしてskype(小社設計Yも慣れない手つきでskypeに挑んだ)。
「主人は単身赴任なので、私は日中、家の中に居ることが多いので、ホームシアターで好きな映画を観たいと伝えたり。」
長い打ち合わせ期間を経て出来上がった我が家に、雪が溶けたこの春に引っ越しをした。
暮らしが始まるのは、これからだ。