薪ストーブのある家2019
町の中心部にほど近い住宅街。
「昨年の震災後に住宅の計画を考えだしたのですが、非常時の暖房という観点から薪ストーブは設置しようと思っていました」
もちろん薪ストーブの暖かさやデザイン性も魅力だったことはいうまでもないはず。
薪を室内に入れるための動線、排気、ストーブの周囲への建築的配慮など、考えなくてはならないことが多々ある。室外に薪を取りに行って外靴のままストーブのそばに薪を置くことができるように、玄関からのアプローチは土間に。その玄関アプローチの動線の室内側にシューズBOXと収納を設置したことで、玄関からストーブまでの視線には「開放感が欲しくて」と要望した吹き抜けからの光が注ぐ。
「僕の知人はけっこう辛口なのですが、その方がミライエのことを褒めていたことも決め手でした」
要望とプラン、いくつかの変更と設計側からの提案も織り交ぜて出来上がった家。着工時には小さかった子どもも、まもなく11ヶ月。大きくなったら子どもスペースはダイニングスペースになるか、 ロールスクリーンで仕切って客間になるのか。答えはまだずっと先のよう。